筆者はこれまでいろいろなフラッシュライトを購入しては枕元に置いたり、アウトドアの相棒としてきた。最近、所得も以前よりアップしたので今回はついにと言うか、昔から憧れであったSUREFIREに手を出してみた。

もう『それなりのルーメン数を持ってるけれど、メイドインチャイナのライトはもういいや』そういう思いが自分の中で起きつつある。なお、別ページで紹介しているXファイル2016と2018で主人公のモルダーとスカリーが使っているのは世界中で定評のある某中国メーカーのライトだった。詳しく機種をご紹介している。

『Xファイル』でモルダーとスカリーが使ってきた懐中電灯を作品レビューを挟みながら考察!2016年版および2018年版で登場したライトもご紹介!

SUREFIRE G2Xシリーズとは

パッケージに関してはLedlenserに軍配が上がるだろう。シュアファイヤの安っぽいブリスターパッケージはマグライトと同様だ。

SUREFIREの原点といえば、同社がこれまで出した製品の中でも最も美しいデザインである6Pオリジナル。だが、6Pオリジナルは惜しまれつつも2017年で製造が終了しており、流通在庫のみとなっている。欲しい人は本当に今が最後のチャンスかもしれない。筆者は安価な社外バルブでLED化し、このあと滅茶苦茶明るくなった。その方法を別項にて解説している。

現在は後継の6PXシリーズになっているが、デザインは大きく変更された。

アップルがシリーズ中、最も美しいデザインのiPhone5をSEとしてデザインそのままで中身だけ高性能化して新機種として発売したように、6Pオリジナルのデザインを継承しつつ、中身を最新の純正LEDバルブ、充電池仕様で復刻してほしい。

キセノンライトの傑作!SUREFIRE 6Pってどんなライト?

さて、近年ではフェニックスなど中国ブランドの台頭に危機感を抱きはじめつつも、揺るぎなき地位と未だ衰えぬ人気を持つSUREFIREだが、同社製品はアメリカ製というアドバンテージを維持しつつ、エントリーモデルの価格帯をグッと下げてきてくれたことも久しい。

そのSUREFIREのG2Xシリーズとはどんなシリーズなのか。アカリセンターさんによれば、G2Xはフルアルミ製のSUREFIRE 6PXの樹脂モデルバージョンとのことだ。

もともとは旧モデルにG2という樹脂モデルのラインがあり、G2Xはそのアップグレードされた後継バージョンだ。

そしてG2XシリーズはSUREFIREがリリースする1インチ径のボディを持つパーソナルシリーズの中でも最も廉価で入手しやすい実用的な製品群だ。なお、アカリセンターさんによれば、6PXシリーズのうち、6PX PROは将来的にG2X PROに統合され、6PX TACTICALのみとなるそうだ。


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G2Xシリーズの3機種はそれぞれ何が違うのか?

熱心なアウトドアマンの必需品ともなっているG2Xシリーズには民生向けのG2X ProならびにG2X Tactical、そして法執行官向けの「G2X LE」の3種がある。当初、ProおよびTacticalは200ルーメンで発売されたが、その後320ルーメン(LEは400ルーメン)にアップグレードされ、2018年現在流通している最新バージョンでは3モデルすべてで600ルーメンという非常に頼もしく、実用的なルーメン値を持っている。

G2Xシリーズのヘッドはこれまでの6P同様、航空機の機体に使われる航空機用アルミだが、ボディ部に使用されているのは非常に腐食性が高いSUREFIRE独自のNITRLORONと呼ばれるポリマー素材である。樹脂ボディは厳冬期の2月の屋外でも、素手で握って身震いしない。

現行の3種に外観の特徴はないものの、ヘッド側面の刻印に違いがあり、プロは『D』、タクティカルは『C』、そしてLEは「LE」の刻印がある。『LE』はLaw Enforcement(法執行官)の略で、つまり警察官やその他の法執行組織に所属する捜査官向けに開発された商品となっている。

ベゼルはストライクベゼルではないが、ギザギザの『ローレット加工』が施されている。鋭利なものではなく、樹脂製で単にデザインだろうが、職質実施者に口実を与えかねない懸念はぬぐいきれない。全長こそ短く、マグライトの様に金属筐体でもないので軽犯罪法違反になることはないと思うが「ツイてるね、ノッテるね、武器だね」なんて因縁づけはごめんだ。

さて、これら3種の具体的な違いだが、結論から言うと、現行モデルではそれぞれの機種で調光モードの順序が違う。

G2X Tactical  はクリック・スイッチ方式で600ルーメンのみの調光モード。

G2X Pro はクリック・スイッチ方式で15ルーメン→600ルーメンとなる調光モード。

G2X LE   はクリック・スイッチ方式で600ルーメン→15ルーメンとなる調光モード。

では、この調光モードの順序にどんな意味があるのか。それは後述する。

600ルーメンへのリニューアルで、G2X TACTICALに大幅な仕様変更が加えられた

※スイッチの仕様については2018年に600ルーメンへとアップグレードされた際の仕様変更で、それまでモメンタリー・スイッチ仕様だったTacticalがクリック・スイッチ方式に改められ、現行のG2Xシリーズはすべて同じクリック・スイッチ仕様となった。

600ルーメン版にアップグレードされた新モデルが出た直後、筆者はアカリセンターさんのサイトに掲載されている新G2X TACTICALの画像のうち、テールスイッチ部分がプロ版と同じになっているほか、商品説明にはクリックスイッチと書かれているのが気になった。不思議に思って尋ねると、600ルーメン版のプロとタクティカルは外見上、ヘッドの文字の違いのみで全く同じと説明を受けた。

そう、これまでの320ルーメンまでのG2X TACTICALは6P等でも使用されていた、故障などのトラブルが少ない、シンプルながら信頼性の高いモメンタリ式だったが、今回の600ルーメンへのリニューアルに伴って、G2X TACTICALはクリッキー・スイッチ・スタイルに仕様が変更されたのだ。

おそらくテールスイッチの共通化を図ることで、製造コストを下げたいシュアファイヤ社の思惑もあるのだろう。

G2X Proのボディと後部スイッチ。ボディ側面のパーティング・ラインはやや目立つ。

なお、上記のどのモデルでも『半押し点灯』が可能となっており、テールキャップのラバーボタンを最後までカチッと押し込んでクリックさせなくとも、軽く親指で押し込む『半押し』動作だけで点灯、ハイとローモード切り替えが可能。半押しで点灯させた場合は親指を離せば、そのまま消灯。クリックで最後まで押し込んで点灯させた場合は、タップで調光モード切替ができる。点灯消灯の都度、わざわざ、カチカチとクリックさせなくても良いため、感触および使い勝手は最高に良い。クリッキー・スイッチに半押し機能を持たせることで、結果的にクリッキー・スイッチでもモメンタリ・スイッチとほぼ同様の使い勝手の良さになっているわけだ。こりゃ、モメンタリ・スイッチも追いやられるよなあ・・・。

この『半押し点灯』機能は日本メーカーの廉価な家電ライトでは搭載していないことが多いので、筆者はどうしてもホムセンの家電ライトよりも、タクティカルなライトを求めてしまう。日本ではジェントスが扱っているドイツのブランド『レッドレンザー』だと、廉価な製品でも『半押し点灯』が搭載されており、おすすめだ。中国製だが。

6Pオリジナルのモメンタリー・スイッチを実際に押して、感触の悪さを感じたので、今となってはクリッキースイッチ派の筆者である。

G2Xはどの機種を買うべきか

まず、一般的なユーザーの『日常的な使用』と特定職種の『公務中の使用』における両者のライトの運用方法を比較しよう。法執行官がSUREFIREを持つ理由とは何か。言うまでもなくその強烈な芯の太いスポット光によって対象者、とくに襲い掛かってこようとする者の目をつぶすためだ。つぶすというのは、瞬間的に視力を一定時間奪い、それによって相手を怯ませ、その行動を抑制するというものである。

つまり、法執行の現場で求められるライトは押し込んだ一発目が常に強力なフラッシュであれ、というわけだ。押し出し一発で常時600ルーメン、さらに2クリック目で違反切符を切る際などに使い勝手の良い15ルーメンの低出力モードに切り替えられるのが法執行官向けのLEというわけだ。LEは一般の人でも日常使用と緊急時のセルフ・ディフェンス的な使い方をしたいという場合におすすめできるモデルだ。

一方、15ルーメンの低出力モードは不要で、必ずどんな場合でも大出力の600ルーメンでガツンと照射してくれるほうが安心感があるとか、600ルーメンの大光量を相手に浴びせて文句言われても相手を黙らせられるだけの国家権力を持っている・・・という場合は600ルーメン・オンリーのTacticalがおすすめだ。Surefire自体、もともと法執行機関用の非致死性武器「目潰し用ライト」として開発されているというコンセプトなのだから。ただし、600ルーメンで手元や足元を照らしたい場合はSurefire特有の強烈なスポット配光によって、対象物が白く消失してしまうので、日常生活では使いにくいことこの上ないことを追記しておく。

逆に、600ルーメンのハイパワーも欲しいが、そんな大光量を常時出さないよう周囲に配慮が必要な場合や、高価なcr123電池を節約したいといった場合は押し出し一発目で必ず15ルーメン、2クリック目で600ルーメンになるProがおすすめだ。

このようにG2Xシリーズではそれぞれ、調光モードの順序が違う。ただし、上記のいずれのモデルも配光パターン自体は同じで光の伸びは文句なし。320ルーメンモデルを夜の海岸で目いっぱい使ってみたが、100メートル以上は強い芯の強い光が飛んでいく。なお、公称値は183メートルまで届く。

ただ何度も言うが、そのコンセプト故にハイモードではスポットが強すぎて、手元や足元などを照らす場合は白く消失してしまい使いにくい。現行の600ルーメンモデルならなおさらだろう。夜間の散歩の相棒にするなら自分の目にも悪いだろう。法執行用目潰しライトは本来、日常生活で使おうとすると苦労するので、やはりハイ&ローの両モードを搭載したLEかProをおすすめしたいところ。

日本の公共交通機関で採用されたG2X with MaxVision (G2X-MV)

画像の出典元 JR東日本プレスリリース http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180903.pdf

なお、近年ではSUREFIRE G2X with MaxVision(G2X-MV)という、従来のG2Xに『マックスビジョン』を搭載した新モデルが発売された。価格帯が上述の3機種よりも50パーセント以上高価かつ800ルーメンモデルなので、同じシリーズ中に含めるか迷った。名称からするとあくまでG2Xシリーズの中の上位機種だろうか。G2X-MVの外見上の特徴はそれまでのG2Xシリーズと異なり、口径の割に小さなリフレクターが特徴となっている。

その用途はより明確な『制圧』を目的としており、通常モデルのG2Xシリーズでは、はっきりと目で見てわかるほどの太かった芯のスポット光がさらに太くなっている。言わば、それまで点であったスポット光がより広くなり、より面での制圧に適したものになったということだ。

例えば、暴漢が複数だったり、法執行官やセキュリティ専門の警備業者ではない者でも、より容易に暴漢の目をつぶして行動を抑止できるのだ。それは、2018年にG2X-MVが日本のJRの乗務員用として配備されたことでその有効性が認められた形となっている。

2018年6月に東海道新幹線『のぞみ』車内で発生した事件では、ナタを持った犯人に襲われた女性客を守ろろうとした乗客の男性が加害され、命を落とした。この事件では密室という新幹線の車内における防犯の問題や、手荷物検査、そして乗務員への防犯用品の配備が議論となった。

そして同年9月、JR東日本は新たに乗務員用に護身具として警戒杖や防護盾、催涙スプレーなどを配備するとしてそれらをプレスリリースで公開した。その中にはフラッシュライトもあり、そのモデルこそがG2X with MaxVision (G2X-MV)であったのだ。

JR東日本プレスリリース http://www.jreast.co.jp/press/2018/20180903.pdf

SUREFIREの生涯保証と保証書について

日本語ギャランティがほしいなら正規販売店で『正規輸入品・日本語保証書付き』と明記されているものを必ず購入しよう。SUREFIREにとって、この日本語保証書(購入店舗名の記載が必須)は、正常な使用において発生した故障やトラブルが起きた際に、無償で手厚いアフターサービスを一生涯にわたって受けられる権利書でもあるため、非常に重要なのだ。これがいわゆる、SUREFIREの生涯保証である。ただし、バルブおよびスイッチなど消耗部品に保証は適用されない。

ただし、どうも『正規輸入品』であっても、イコール日本語保証書付き、とは限らないようだ。

実際、筆者が楽天24で購入したG2Xは楽天24から『本商品は間違いなく正規輸入品です』との回答を受けたが、実際には日本語保証書は付属していなかった。価格が安いので、どうもそんな感じはしていたし、筆者はとくに気にも留めていなかったが、購入者レビューの中には、やはりその点を責めて星を一つにしているレビュアーもいた。そういったレビュアーのためか、筆者のようにいちいち訪ねてくる購入者がウザがられたのか、楽天24でのSUREFIREの取り扱いが2018年にはなくなってしまったのは残念だ。1万円以上購入で15パーセント割引+ポイント9倍によって激安価格の約7000円で購入できたのだが。

購入する場合は『正規輸入品且つ日本語保証書付き』の商品を選びたいところだ。できれば、購入前にショップに『日本語保証書の有無』を尋ねるのがベストだろう。

なお、SUREFIREでは譲渡、転売した場合、保証は無効となると明記されている。正規代理店の七洋交産株式会社公式サイトから以下に引用した。

◆SUREFIREの保証内容と条件に関するお知らせです。
「保証内容と条件」
SUREFIREのフラッシュライト(LED、キセノン問わず)、ウェポンライト、ペンにおいては生産上及び材質に起因する不具合及び適正な使用下における故障について最初の購入者及び保有者(オリジナルオーナー)のみに対して生涯保証を致します。譲渡、転売(オークション、個人売買、中古販売等)された商品はたとえ保証書があっても無効となり生涯保証対象外となります。
購入時、この保証書に購入店(販売者)の販売店印の捺印、購入時の記入を必ず受けて下さい。
または購入店(販売者)のレシート、領収書、納品書等を大切に保管して下さい。それらの証明がない場合は保証対象外となります。

七洋交産株式会社公式サイト
http://surefire.jp/warranty-conditions/

逆に、保証書がつかない並行輸入品も日本国内で販売されている。並行輸入品も正規輸入品も製品自体は全く同じだが、手厚いアフターサービスを受けられのは日本語保証書の付属する正規輸入品のみ。購入の際は十分注意したい。

SUREFIREはどこで買うのがベストか

それはもちろん、上述の国内正規代理店である七洋交産株式会社の直営店である『フロントライン』で購入するのがベストだ。もちろん、直営店でなくとも、正規販売店であれば問題ない。お勧めできるのは、記事中でも紹介しているアカリセンターさんだ。

アカリセンターさんでは『弊社販売のSUREFIRE製品は正規代理店の品物になります。ライト本体には輸入元の一生涯保証が付きます 』としているので安心だ。価格も国内正規代理店の直営店と変わらない。


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