いわゆる近年主流のタクティカルライトとしての特徴の一つでもある、ストライクベゼルあるいはクラウンベゼルというライトの頭の部分についてるトゲトゲのようなものについて考察したい。

銃にしてもライトにしても、リニューアルするたびにシンプルだったデザインに余計なものがゴテゴテと付加されてデザインが改悪されてしまうことが間々ある。銃ならP226やグロックに見られる銃身下部のレイルやグリップのフィンガーチャンネル。そしてライトならば、このトゲトゲだ。一例として以下のようなライトである。

トゲがついてるライトが流行ってるのは賛否両論ある。単にかっこ悪いという意見だったり、武器扱いとなる危険性をはらんでいるといった意見。


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ストライクベゼルの目的はズバリ武器

そう。このストライクベゼルの目的はズバリ武器、鈍器としての利用なのだ。さらに、緊急時の車のウインドウ割るためのガラスクラッシャーとしての役割も併せ持っている。あのような形状で実際に割れるのか分からないが、これは言い換えれば、ガラスクラッシャーを持ち歩いているということでもある。

よく考えたらそれはかなり異常なことで、日本では法的にも非常に危ない行為とも言える。警察に武器であると不用なツッコミを入れる口実を与えてしまうことになりかねないだろう。

当サイトでもいくつか記事にしているSUREFIRE 製品には、ディフェンダーと呼ばれる、より自己防衛的運用を想定した製品があった、

Amazonのレビューを見ていると、シュアファイヤのディフェンダー系製品のレビューで護身用に持ち歩いているというレビューもある。製造会社がそのような思想で開発し、ウイ出しているのだから何の間違いもないことだ。

しかし、筆者個人としては真似はしたくない。あくまで筆者の場合だが、ライトにトゲがついていないに越したことはない。ストライクベゼルの付いたライトは敬遠している。

なお、ストライクベゼルを標準で搭載していないプレーンベゼルのライト用に後付けのストライクベゼルも売っている。

ある店のその商品説明には『凶器となる場合もある』と書いてあり、たじろいだ。そのような製品はあくまで観賞用として自宅内で見て弄ぶということが前提なのだろう。

現実的にはSUREFIREは非致死性の武器としての思想に基づいた設計だ。しかし、日本国内で懐中電灯を護身用して使うのはちょっと無理があるんじゃないかなと個人的に思う。

たとえ1000lmの懐中電灯でドキュンの顔をチカチカ照らそうとも、薄目で飛び蹴りされたら一巻の終わりだ。駆けつけた警察官からは『アンタが挑発しなければこんなことには云々…ライトを持ち歩くダンナさんに落ち度がある云々…』というお説教のサービスまでつくのは目に見えている。

カンデラパワーとファイヤパワー。筆者がストライクベゼルというより、ライトで護身という運用にあまり乗り気ではない理由

普通、SUREFIRE といった強力な護身用ライトが活用できるのは、拳銃の所持が市民に許可されているアメリカ国内のケースではないだろうか。あくまでもライトは銃の補助として、それで幻惑させてその隙に銃によって引導を渡す。

カンデラパワーとファイヤパワー、非致死性と致死性という違いを分かったうえでライトを護身に用いないと、結局は自分の身を守ることもできないし、ヤカラを逆上させて最悪の結果さえ招きかねない。

ちょっと日本ではライト一本のみを自衛用の道具とするのは危ういのじゃないかと思う。

理由なく「懐中電灯」持ってると逮捕されるのか

で、なんで最近懐中電灯が警察に目をつけられてるのかなって言うと、最近の流行としてトゲトゲがつきはじめて、懐中電灯自体がより武器に近くなっちゃっているっていう現実。

マグライトに見られるような金属製の長いライトの例もあるので今に始まったことじゃないが、マグライトに関して言えば、金属製で鉄パイプあるいは特殊警棒に近い使い方が出来るということで、特殊警棒の所持を規制している軽犯罪法違反に問われる場合がある。

場合がある、というのは軽犯法が現場警察官の裁量で適用できるからだ。無線でいちいち上司の決裁をとらなくてもいい。責任はそいつ1人が被るのだ。

ふたつめは懐中電灯が侵入盗の道具になっているという現実。こそ泥が空き巣に悪用するために懐中電灯を持ち歩いているから警察はそれを疑わざるを得ないということ。

警察として何が一番アヤシイかっていうと、懐中電灯を隠し持っているということだろう。そのくせ、身分を証明するものを持ってない、あるいは持っているのに見せずに拒否している場合ではないだろうか。

これがその最たる例。『懐中電灯を持ち歩いて逮捕』としてネットで話題になった事件だ。

理由なく「懐中電灯」持ってると逮捕される 軽犯罪法違反になる意外な物品

福岡県大野城(おおのじょう)市で、土木作業員の41歳の男(いずれも自称)が軽犯罪法違反容疑で現行犯逮捕された。

逮捕の理由は、正当な理由なく「懐中電灯」を携帯していたことだった。懐中電灯の何が犯罪にあたるのかと、インターネット上では驚きが広がっている。

典拠元 https://www.j-cast.com/2017/03/12292872.html?p=all

この人物が本当に侵入するために持っていたのかは不明だが、身分も年齢も『自称』という点で察しがつくはずだろう。免許証などを持ってないか、あえて身分を証明しなかった・・ということで逮捕に至ったのだろう。

いくら軽犯罪法違反が警察官の裁量で・・と言っても、ライトだけで逮捕とは考えにくい。

『懐中電灯をもっていたから』は大げさのような気もする。あくまでも仮説であり、希望的観測だが、普通に正当な理由、万が一の非常事態に使いたいとかそういうわけで持ってる人が捕まるようなわけじゃないと思いたい。

ただ、職務質問されて身分証明書を出さない時点でもうおかしな人物であり、そんな人間が捕まろうが何されようが、そんなのは自業自得だとも思う。

あとは、かくし持たないで手に持って、最初から点灯させてるのであれば、隠し持ってないっていうことは明確なのでそれもポイントかと思う。

夜道を最初から最初から点灯させて歩く。

筆者はそういう運用こそ、本当の意味での『ライトによる護身』だと考えている。

というわけでストライクベゼルつきのライトとは距離を置いている筆者である

結論だが、筆者だったら少なくともとげのついた懐中電灯は持ち歩くどころか、車にもつみたくない。ストライクベゼルだけ外せればいいが、外せなかったり、外すとレンズまで外れる機種もあるので困る。せめてストライクベゼルの有り無しを客側で選択できるようなモデル展開にしてほしい。マグライトのマグタックシリーズがまさにそのようになっている。実際すごく性能の良いライトなのにトゲがついてるだけで購入意欲を削がれた事例が何回かあったので。


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