*

【個人的な見解】懐中電灯の突起や長さで検挙される場合がある?

      2019/06/23



近年主流のタクティカルライトには、ほぼ必ず備わっているストライクベゼル、あるいはクラウンベゼルという、ライトの頭の部分についてるトゲトゲのようなものについて考察したい。

銃にしてもライトにしても、リニューアルするたびにプレーンでシンプルだったデザインに余計なものがゴテゴテと付加されてデザインが改悪されてしまうことが間々ある。銃ならP226やグロックに見られる銃身下部のレイルやグリップのフィンガーチャンネル。そしてライトならば、このトゲトゲだ。一例として以下のようなライトである。

トゲつきライトには賛否両論ある。単にかっこ悪いという意見だったり、武器扱いとなる危険性をはらんでいるといった意見だ。


スポンサーリンク

ストライクベゼルの目的はズバリ武器

そう。このストライクベゼルの目的はズバリ武器、鈍器としての利用なのだ。さらに、緊急時の車のウインドウを割るためのガラスクラッシャーとしての役割も併せ持っている。あのような形状で実際に割れるのか分からないが、これは言い換えれば、ガラスクラッシャーを持ち歩いているということでもある。

よく考えたらそれはかなり異常なことで、日本では法的にも非常に危ない行為と言えなくもなさそうだ。警察に武器であると看破されれば、不用なツッコミを入れる口実を与えてしまうことになりかねないだろう。

当サイトでもいくつか記事にしているSUREFIRE製品にはディフェンダーと呼ばれる、より自己防衛的運用を想定した製品がある。

Amazonのレビューを見ていると、シュアファイヤのディフェンダー系製品のレビューで『護身用に持ち歩いている』というレビューもある。製造会社がそのような思想で開発し、売り出しているのだから、間違いではなく、むしろ正しい使用方法なのだが、日本国内の事情を考慮している製品とは思えない。

あくまで筆者の主張だが、ライトにトゲがついていないに越したことはない、と考えている。したがって、ストライクベゼルの付いたライトは敢えて敬遠している。

なお、ストライクベゼルを標準で搭載していないプレーンベゼルのライト用に後付けのストライクベゼルも売っている。

ある店のその商品説明には『凶器となる場合もある』と書いてあり、たじろいだ。そのような製品はあくまで観賞用として自宅内で見て弄ぶということが前提なのだろう。

現実的にはSUREFIREは非致死性の武器としての思想に基づいた設計だ。しかし、日本国内で懐中電灯を護身用して使うのはちょっと無理があるんじゃないかなと個人的に思う。

たとえ1000lmの懐中電灯で暴漢の顔をチカチカ照らそうとも、薄目で飛び蹴りされたら一巻の終わりだ。しかも彼らヤカラは私たちとはセロトニンの分泌量もかなり違い攻撃的で見境なく、舐められたら負けという行動規範に基づいて、自分のプライドに命をかけている。そのうえで、駆けつけた警察官からは『アンタがそんなもので挑発しなければこんなことには云々…ライトを持ち歩くダンナさんに落ち度がある云々…』というお説教のサービスまでつくのは目に見えている。

カンデラパワーとファイヤパワー。筆者がストライクベゼルというより、ライトで護身という運用にあまり乗り気ではない理由

普通、SUREFIRE といったライトが活用できるのは、拳銃の所持が市民に許可されているアメリカ国内でのケースではないだろうか。あくまでもライトは銃の補助として、それで幻惑させてその隙に銃によって引導を渡す。

カンデラパワーとファイヤパワー、非致死性と致死性という違いを分かったうえでライトを護身に用いないと、結局は自分の身を守ることもできないし、ヤカラを逆上させて最悪の結果さえ招きかねないと思うのだ。

ちょっと日本ではライト一本のみを自衛用の道具とするのは危ういのじゃないかと思う。身を守る術というのはいくつもあるだろうが、この場合において、筆者はライトの有効性に懐疑的だ。

日本では理由なく「懐中電灯」を持ってると逮捕されるのか?

で、なんで最近懐中電灯が警察に目をつけられてるのかなって言うと、最近の流行としてトゲトゲがつきはじめて、懐中電灯自体がより武器に近くなっちゃって、それがタクティカライト・ブームを引き起こしていることが現実としてあるからだ。

マグライトに見られるような金属製の長いライトの例もあるので、懐中電灯自体が目の敵にされるのは今に始まったことじゃない。マグライトに関して言えば、金属製であるために鉄パイプあるいは特殊警棒に近い使い方が出来るという理屈が適用され、特殊警棒の携帯を規制した軽犯罪法違反に問われる場合が、これまでにもあるようだ。実際に取り締まりを受けた人のブログを読む限りでは。

「アンタ、これ警棒でしょ!」などと言われかねない懐中電灯「長いマグライト」

マグライトと言えば、あの長いライト。皆さんも知っていると思う。筆者も昔買った。しかし、日本国内では一般人が使うと現在ではその長さがあだとなり、警察に武器(特殊警棒扱い)と看破される場合もある。実際、ウェブ上で調べた限りでは、車内にマグライト3セルを積んでいたために拘留された人もいる。3セルはマグライトの中でも比較的長いモデルだ。つまり、懐中電灯を携帯すること自体が違法なのではなく「長い鉄の棒」というのが引っかかるようである。確かに軽犯罪法には 「正当な理由なく鉄棒その他を所持云々・・」とある。

だが、本来これは特殊警棒などを取り締まる際の法律だ。何故、日本警察がマグライトを目の敵にするのかと言えば、同じ警察であるアメリカの警察がマグライトで被疑者を殴りつけまくって武器として一躍有名になったからとも言われている。実はあのロス暴動も警官が黒人をマグライトで殴ったことが発端だ。

このように、日本警察はいとも簡単にマグライト所持で軽犯罪法違反で勾留する場合もあるというから、車内に常置したり持ち歩いたりしないほうがいいし、今の自分はミニマグを除いて、マグライトという選択肢はない。

ワッパが回るか、お咎めなしか、それは制服のさじ加減ひとつなのだ。なつかしいな、卒業 〜Graduation〜か。

ともかく、『さじ加減ひとつ』とは大げさではなく、実際に軽犯法が現場警察官の裁量で適用できることにも関係する。無線でいちいち上司の決裁をとらなくてもいい。責任はそいつ1人が被るのだ。だから警察官によっては摘発せずに厳重注意の説諭と始末書と任意提出で済む場合もある。

無論、マグライト製品じゃなくても、金属製で長い懐中電灯全般がやばい。国内メーカーでもオーム電機などではラインナップされている。

ところで、うちが町内会長になっている関係上、警察官がよく交番の発行している地域安全のお知らせを持って訪ねてくるようになった。その時に警察官が制服のポケットにさしていたのが、ジェントスのペンライトだった。 武骨でまったく飾り気のないデザインが渋い。

ついでに警察官に懐中電灯を持ち歩くのは違法かどうか聞いてみたところ、「形状や長さで異なるので一概には言えない」 などとお茶を濁された。ほらな。そこだ。

まあ、そうだろう。危ないと言われているのは「長い金属製ライト」だもの。 でも、短いからといって安心もできない。下記のブログによればこんな短いFENIXのLD10に警察が文句をつけたそうだ。

警察官「旦那さん コレは マズイよ。先が尖ってるし武器になるから」

http://blogs.yahoo.co.jp/easteasteasteasteast/31741025.html

先が尖ってるし武器になる・・というのはLD10のベゼル部の形状を言っているのだろう。つまりストライクベゼルだ。

懐中電灯が侵入盗の道具になっているという現実

先日、警察24時をみていると、窃盗3点セットとしてバール、マイナスドライバー、ライトを挙げていた。こそ泥が空き巣に悪用するために懐中電灯を持ち歩いているために、警察はライトを持ち歩いている善良な市民まで疑わざるを得ないという現実があるわけだ。

当局者として何が一番アヤシイかと言えば、懐中電灯を「隠し持っている」ということだろう。そのくせ、身分を証明するものを持ってない、あるいは持っているのに見せずに拒否している場合ではないだろうか。

これがその最たる例。『懐中電灯を持ち歩いて逮捕』としてネットで話題になった事件だ。

理由なく「懐中電灯」持ってると逮捕される 軽犯罪法違反になる意外な物品

福岡県大野城(おおのじょう)市で、土木作業員の41歳の男(いずれも自称)が軽犯罪法違反容疑で現行犯逮捕された。

逮捕の理由は、正当な理由なく「懐中電灯」を携帯していたことだった。懐中電灯の何が犯罪にあたるのかと、インターネット上では驚きが広がっている。

典拠元 https://www.j-cast.com/2017/03/12292872.html?p=all

この人物が本当に侵入するために持っていたのかは不明だが、身分も年齢も『自称』という点で察しがつくはずだろう。免許証などを持っていないか、あえて身分を証明しなかった・・という理由から「逃走の恐れあり」と見なされて逮捕に至ったと思慮される。

なお、警察官の職質で身分証を意図的に提示しない、身分を明かさないことは逮捕されるリスクが格段に上がるので絶対にやってはいけないNG行為だ。身分と身元のしっかりした飯塚容疑者ってやつだ。

いくら軽犯罪法違反が警察官の裁量で・・と言っても、ライトの所持だけで逮捕とは考えにくい。

『懐中電灯をもっていたから逮捕された』は大げさのような気もする。あくまでも筆者の仮説であり、希望的観測だが、普通に正当な理由、万が一の非常事態に使いたいという理由で持ってる人が捕まるようなわけではない、と思いたい。

ただ、職務質問されて身分証明書を出さない時点で、すでに非協力的でおかしな人物であり、そんな人間が捕まろうが何されようが、そんなのは自業自得だとも思うしだい。

あとは、ライトを隠し持たずに手に持って、最初から点灯させてるのであれば、隠し持ってないことが明白なので、それも不要な疑いを避けることのできる有用なポイントかと思う。

隠し持たず、夜道を最初から点灯させて歩く。

筆者はそういう運用こそ、本当の意味での『ライトによる護身』だと考えており、懐中電灯で暴漢を殴り付けるような行為は全く想定していない。だからストライクベゼルはそもそも不要。それと、長いマグライトも持たないほうがいいのではないだろうか。

何度も言うが、軽犯罪法を適用するか否かは警察官次第であり、厳しい地域、ゆるい地域など、地域格差もあるというから、一概には判断できないことに留意していただきたい。刃長6センチ未満の10得ナイフの携帯(軽犯罪法違反)でも鬼のように取り締まる秋葉原の警察もあれば、何も言わない、あるいは『そういうのあんまり持ち歩かないでくださいね』と、お茶を濁す地方の県警もあるというわけだ。

というわけで何か面倒なことが起きる予感がするのでストライクベゼルつきのライトとは距離を置いている筆者である

結論だが、筆者だったら少なくとも、とげのついた懐中電灯は持ち歩くどころか、車にも積みたくない。ストライクベゼルだけ外せればいいのだが、せめてストライクベゼルの有り無しを客側で選択できるようなモデル展開にしてほしい。マグライトのマグタックシリーズがまさにそのようになっている。実際すごく性能の良いライトなのにトゲがついてるだけでいろいろと想像(職質→連行→取調べ→泣き土下座→『運が悪かったと思ってあきらめて』→下級国民なので逮捕)して身震いし、購入意欲を削がれた事例が何回かあったので。

家の中でコレクションしておけばいいじゃないという考えもあるが、 実用できないライトを購入してコレクションするというのも気が引けてしまう筆者である。


スポンサーリンク

 - アウトドア用品, ライト ,