画面に大写しになるSUREFIRE 6P(クラシック)。画像は映画Panic Roomから批評のために引用した。

わざわざ、アメリカ製の軍事および法執行官向けライトを所持して何かに備えるなんてことは筆者をはじめとするヘーワな日本人にはまず不用だ。上西小百合議員なら間違いなくこう言うだろう。

『映画見てるだけのくせに、なんかと戦った気になってるのムカつく。自分のポケットの中の懐中電灯に映画の主人公の人生のっけてんじゃねえよ』

SUREFIRE 6P(旧型)が登場する映画『パニックルーム』

人生のっけるのっけないは別にして、闇を照らす道具である懐中電灯には『実用』だけではないロマンがある。とくにキセノンライトには。当然、映画やドラマにも登場することが多いSUREFIRE製品。

キセノンライトの傑作!SUREFIRE 6Pってどんなライト?

ジョディ・フォスター主演の映画パニックルームでは娘役のクリステン・スチュワートが向かいのアパートの住民に助けを求めるため、SUREFIREを間欠点灯させ、モールス信号でSОSを打つシーンがある。こうした手段を使えるのも、6Pがモーメンタリスイッチという特別な仕様だからだ(本来は)。


スポンサーリンク

この作品は自宅に押し入った賊から身を守るため、パニックルームと呼ばれる非常用の密室に立てこもる母と幼い娘を描いていたクライム・サバイバル・サスペンス。武器となるものは何もないこの部屋(パニックルーム)。頑丈なドアだけが親子を護る唯一の手段だ。賊たちからの襲撃に抗いつつ、なんとか外部と連絡を取り、脱出へともがく母子の息詰まる攻防が見ものだ。ちなみに2002年の公開時、記念に配られたアイテムが懐中電灯(SUREFIREではない)というニヤリとするプロモーションを展開していた。

密室内から空気穴を利用して外部にモールスで助けを求める娘サラ。その手にシュアファイヤ。画像は映画Panic Roomから批評のために引用した。

強盗らにプロパンガスを流し込まれたりして、万策尽きたって感じの母メグ(ジョディ・フォスター)の傍らで、11歳の娘・サラ(クリステン・スチュワート)が非常用品の詰まったトランクの中で見つけたSUREFIRE 6Pフラッシュライト(クラシック)。密室の壁にはパイプ状の空気穴が通っており、サラはその穴から外部へ向けてSUREFIRE 6Pを突っ込んだ。懐中電灯の間欠点灯を利用してSOSのモールスを打つためだ。

メグ母『どこで習ったの・・?』
サラ娘『(映画の)タイタニック・・・』

カチッ・・カチッ・・。サラがライトの後部スイッチを押すたびに密室にクリック音が響く。SUREFIRE 6Pの基本は押し込んでいる間だけ点灯する『モーメンタリ・スイッチ』であり、最後までカチッと押し込むクリックスイッチと違ってカチカチと音はしないはずだが、映画の演出上仕方ないのだろう。ただし、過去には6P用純正部品として『Z59』というクリックオンタイプのテールスイッチが販売されていた。

画面に大写しになるSUREFIRE 6P(旧型)。旧型の特徴はやはりヘッド前方に掘られたスジ加工。画像は映画Panic Roomから批評のために引用した。

それにしても11歳の娘が懐中電灯の間欠点灯でSOSのモールスを打つ機転(という演出)に脱帽。ボーイスカウト文化根付くアメリカ。さすがである。

この場面の直後、6Pの特徴であるキセノンバルブのフィラメントをCGで描くなど、こだわりの度合いが尋常ではない。画像は映画Panic Roomから批評のために引用した。

なお、このSOSのモールスでどんな結果を招くのかは、ネタばれになるので控えるが、サラにベランダの窓をチカチカとSUREFIRE 6Pで照射された向かいのアパートのオタクっぽい中年男性は、その眩しい光に気づきはするものの、どうやら元・ボーイスカウトではなかったことは事実のようだ。

ちなみに、たとえ助けを求めるためであっても、向かいの家がXファイルのフォックス・モルダー氏(捜査職・55歳)の自宅だった場合はこの手の方法は控えるべきだ。近所の子供のいたずらだと思って『おい、ガキ・・・今すぐやめないとリモコンしか残らないようにしてやる』などと言いながら、金属バットでドローンをブッ叩いて落としてたからな。2018版で。

そのオカルトドラマの代名詞にもなっているXファイルにおいても、SUREFIREは主にスカリー捜査官が何度か使用したライトとして劇中に登場していたので、別記事にて非常に詳しく解説をおこなった。

『Xファイル』でモルダーとスカリーが使ってきた懐中電灯を作品レビューを挟みながら考察!


スポンサーリンク