モルダーとスカリーが劇中で使う青白い光を放つ懐中電灯はどこのメーカー製品?徹底的に調べて研究してみた!2016の小説版では意外な事実が発覚!

2016年に発表された待望のXファイルseason10に続き、2018年にはseason11もリリースされた。二人が挑む怪事件、そして二人の使うライトに迫る! 画像の典拠元 『Xファイル』 (C) Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.


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まあ、いまさら言うこともないが、X-ファイルと言えば、首に趣味の悪いネクタイ。ポケットにキセノンのフラッシュライト、ノキアのCellularphone、法執行官のバッジ。そして腰にはシグ・ザウアー(足首にワルサー)。移動はフォードのセダンのレンタカー(経理担当者からレンタカー代が高いと文句を言われても支局の覆面は使わない)。出張先で相棒と泊まるのはいつも安いモーテル(男女の捜査官が同じ部屋に宿泊するのは内規違反なので、当然部屋は別である)。土曜日なのにFBIに登庁するモルダー。これ。健康志向の豆腐アイスやヨーグルトに蜂の粉をぶっかけて食うスカリー。これ。エリア51のモリス職員がスカリーを「落とす」ために買いこんだウォーターベッドをちゃっかり自分のものにして使ってアパートを水浸しにするモルダー。これ。なかでも誰が何と言おうと全米各地の安いモーテルに宿泊するモルダーとスカリー捜査官にはロードムービー的な情緒する垣間見える。

序章
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やあ僕はフォックスモルダー。FBIの特別捜査官だ。このひまわりの種は半年前のものだが、ビンに入ってるから大丈夫だ。これを食べながら聞いてほしい。局内では変人モルダーで通ってる。どれくらい変人かって。これまで何度も上司の期待を裏切ってきた。そう、今回もだ。ちなみに高校の頃は毎日やることが無いから車で走ってた。

これぞロマン!古き良き時代、1990年代のモルダーとスカリー、これぞ『X-ファイル』だ!こうじゃなければ僕らは興奮しない。

いまだ人気の衰えない名作ドラマ『X-ファイル』シリーズ。古典とも言えるこの海外ドラマにもう何も説明はいらないと思うが、若い世代の方々のために多少の説明もしたい。

『X-ファイル(The X-Files)』は1993年から2002年まで米国のテレビ局FOXで放映された、超常現象に挑む男女二人の連邦捜査局特別捜査官の活躍と苦悩、政府の陰謀を描いたミステリアスなドラマだ。

フォックス・モルダーは子供のころに妹のサマンサが宇宙人に拉致されるという心の闇を抱えながらも、FBIアカデミーを首席で卒業したのち、連邦捜査局FBIの特別捜査官を拝命した秀才だ。彼は凶悪犯罪課の行動科学班でプロファイラー(心理分析官)として次々に凶悪犯を挙げるキャリアを積み上げ、将来の長官候補とも言われるほどに上層部から信頼されていた。

そんなモルダーはひょんなことから捜査の息抜きに・・・と、コーヒーとヒマワリの種を手に読んだ未解決事件ファイル集、通称『Xファイル』にのめり込んでしまうのであった。書類キャビネット一杯に収録されたこれらのXファイルには宇宙人や心霊現象といった類のうさんくさい未解決事件ばかりが記録されていた。彼はこれらのファイルにすっかり魅せられて、ついにはXファイル課への転属願を自ら出してしまう。

同時に彼は、局内での出世競争を自ら放棄した負け犬のオカルトオタクとして、同僚からはネクタイの趣味の悪さも相まって『変人(スプーキー)モルダー』と陰口を叩かれることになった。

X-ファイル課は決して世間の注目を集める起きたばかりのホヤホヤの凶悪犯罪やテロ事件を追う部署ではない。にもかかわらず、モルダー自身が優秀な心理分析の専門家であることから、かつての同僚、それにスキナー副長官からは大きな信頼を寄せられている。

地下の日の当たらない、コピー室と資料室と掃除用具置き場を兼ねたような部屋だった一人左遷部屋『Xファイル課』に自ら転属したモルダーには同僚も部下もいない。先輩はいたが、とうの昔に局を退官していた。彼は朝8時30分から夕方5時まで一人でこの部屋にこもり、これまでに記録された宇宙人や怪物、怪人といったものの写真を検証したり文献をあさってそれらの記録の山から事件と事件の関連性を見出し、情報として価値を与えていく業務のほか、ときには実際に現地へ捜査に出向くこともあった。

彼の超常現象捜査をFBI上層部もはじめはお遊びや興味本位だろう…と軽く見て黙認していたが、次第に煙たがり始めた。彼がお遊びや興味本位ではなく、妹の拉致という心の闇を晴らすべく、本気で宇宙人関係の捜査を始めたからだ。そして政府の影の組織は宇宙人が政府の陰謀と深くかかわっていることをモルダーに暴露されることを恐れたため、FBIの上層部に圧力をかけるのであった。

政府の影の組織はモルダーの元へ一人の才女を送り込んだ。ダナ・スカリー。捜査官および、科学者そして医師でもある彼女には、その科学的見地から『あなた疲れてるんじゃないの?疲れてるから宇宙人とか幽霊が見えちゃうのよ。ハイ論破。証明終了』などとモルダーを否定することで彼の捜査活動を抑制するとともに監視し、最終的には宇宙人はいないんだと因果を含めて無気力ニート化させて廃人にさせるという密かな任務が与えられていたのである。

だが、モルダーは彼女が優秀な科学者であり、密命を帯びてXファイル課に配属されたということは百も承知であった。

幸か不幸かスカリーは9年近く、この変人モルダーと生死を分かち合い、助け合い、絶体絶命の危機を乗り越えていく運命共同体となるのであった…。

日本では1995年から97年までテレビ朝日で放映され平均視聴率15%と人気を博した。2016年には14年ぶりに実質的な「season10」にあたるミニシリーズが発表され、好評を得たことから、2017年にはseason11が制作され、2018年現在、米国内で放映されている。

本作の脚本および製作総指揮をつとめたクリス・カーターは元々、コメディドラマの脚本家として活躍していた。なお、本人も数回、劇中に出演している。本作以外にあんまりパッとした作品が無いのが玉に瑕だが。

宇宙人とひまわりの種と懐中電灯があれば、90年代の僕らは他に何もいらなかった。いらないなにも。捨ててしまったんだ。あの断捨離ソングは今も頭から離れない。

さて、今回は『X-ファイル』の主役であるモルダーとスカリーの携行するプロップ(小道具)の一つであり、ドラマのアクセントに欠かせないアイテムであるフラッシュライト(懐中電灯)に注目したいぞ。

彼らは暗い家屋内や夜間での捜索、捜査活動に必要であるので、片手に銃、反対の手では懐中電灯を持って凶悪な人間の被疑者、あるいは人間ではない怪物、怪獣、化け物といったたぐいの数々のクリーチャーをこれまで追いかけてきた。

なにしろ、懐中電灯はひまわりの種同様、日本国内で合法的に持てるアイテム(最近ではそうも言えないが…)であり、万が一の災害でも防災アイテムとして実用的だからね。真冬の豪雪では雪によって送電線が断線するなどして広範囲な停電を引き起こす場合もある。僕は万が一の災害に備えて、ひまわりの種とsurefireとハローキティ防災ずきんで完全武装してる。きゅっ。何言ってんだこいつ。

さて93年に始まった『X-ファイル』では、エピソードが進むにつれ、モルダーとスカリーが持つライトは小型化と同時に高性能(明るく)化していくのだが、最新の2016年版で彼らが持っていたフラッシュライトはこれまでのポケットライトよりも一回り大きくなっていた。なにより、それまでのキセノンバルブのライトからLEDになったのはrevolutionary。

モルダーがFBIを依願退職し、行方不明になって帰ってきてスカリーの家に引きこもって宇宙人のサイトを作り、宇宙人アフィリエイトで生活しつつ、スカリーのひも暮らしや、その後に独居生活して13年も定職に就かない間に懐中電灯は進化を遂げている。ライトの光源の主流はとっくにキセノン(ゼノン)バルブからLEDに移り変わり、より明るく省電力に高性能化していったのだ。・・・なにが宇宙人アフィだ。嘘をつくな。モルダーの部屋にパソコンなかったじゃん。鉛筆は刺さってたけど。

さてそれでは、本作でモルダーとスカリーが使ってきた懐中電灯について、series登場順に説明していきたい。なお、この記事は総字数28632文字にもおよび、あまりにも長大になってしまったのでページを分割した。次ページから詳しく解説していく。


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