Veeki製LEDバルブでSUREFIRE 6PをLED化してみた

SUREFIRE 6Pは過去何度も製造中止になり、そのたびに品切れとなるが、米軍への納品分の余剰在庫が民間に流れることで販売が再開される。その繰り返しだ。

2020年4月現在も再販されたが、いつまた製造中止になるかわからないので、まだ入手していない人は早めに手に入れよう。

ドロップインモジュールと純正バルブP60

 

さて、SUREFIREのP60規格の社外品カスタムパーツはとにかく種類が多く、手軽かつ安価にアップグレード出来るのがうれしい。

なんといっても6Pに200ルーメン~1500ルーメンものハイパワーLEDバルブ・アッセンブリーを装填してやれば、飽きない限りこれから何十年も使用できる。これこそが、SUREFIRE 6Pの特徴であるドロップインモジュールの利便性なのだ。

P60規格のカスタムバルブを製造するメーカーには『ソーラーフォース』があるほか、日本のカスタム工房H2Tでも、6P/9Pに装填可能なドロップインLEDモジュール・雷光壱眼seriesを販売している。

それら各社から出ているLEDバルブの中で、今Amazonで人気なのがVeekiのT6 Single Mode 3.0-18V Drop-In- P60デザインというバルブだ。

※2020年現在は取り扱いがないようだが、同じくP60ドロップインに対応したledバルブがいくつも販売されているので、こちらを代用するのも問題ないだろう。

実際に筆者が購入して試したところ、Veekiは安い割に高性能だった。

というわけで、今回Veekiのバルブで、SUREFIRE 6PのLED化に挑戦してみた。

Veeki T6 Single Mode LEDバルブの組み込み作業

Veeki T6 Single Mode LEDバルブには標準で大きなバネがついているが、バネをはずさないと装填できないので、まず最初にはずしてしまおう。

中央がVeeki製のT6 Single Mode 3.0-18V LEDバルブ。バネを外した状態だ。実際にはずしたバネは写真左。

手でバネをひねれば簡単に外せるが、基盤のフチのハンダづけが比較的甘いので、剥がさないように注意。価格を考えれば、作りの安っぽさは仕方がないが、お試しで使う分には充分だ。

リフレクター(反射鏡)の様子。右が純正P60バルブ。左がVeeki製のT6 Single Mode 3.0-18V LEDバルブ。Veekiはオレンジピール加工ではなくスムースな鏡面加工だ。では組み込もう。

バルブを入れ替えてやるだけの簡単作業だ。

みんな、SUREFIREのドロップインモジュールは最高だって、わかって!

ヘッドをチューブに取り付ける。このときの『ッツィーン!』という6Pの金属ボディの純度の高さを体現する音色はいつ聞いても美しい。航空機用アルミなのだ。

ガンスミスキャッツにて、主人公の女賞金稼ぎラリー・ビンセントが愛銃の加工精度の高さを示すため、分解してスライドとフレームを軽くぶつけると『ッチーン!』という音が響いて、ラリーの友人の刑事が『なんじゃこるえええ!!』と驚くシーンはいまだに忘れられない。うろ覚えだがな。似たようなものだと思う。が……。

組みあがった状態。

ヘッドとチューブの間に1ミリほどの隙間ができた。社外品のバルブを組み込むとよくあることだ。

しかし、ヴィーキのバルブにはスペーサーなどという気の利いたものは付属していない。

アメリカ人ならこんな点は気にも留めないのだろうが、筆者はどうしても気にしてしまう。ただ、防水性については元々、ヘッドの内側にオーリングが仕込まれているので、特に問題はないだろう。

SF-123Aを2本使用した照射パターン。

そしてSF-123Aを2本使用しての照射パターンテスト。見てのとおり、中心光は強烈で真っ白。周辺光も意外に明るい。ロマンとの引き換えに球切れの無い安心感と電池の持ちを手に入れた。

SUREFIRE 6PのLED化で電池はどのぐらい持つか

キセノンからLED化で電池はどのぐらい持つか、試している最中だ。夏になり、山と海に行く機会が増えるので、さすがにそろそろ万が一のため、電池交換したいと思うが、まだまだいけそう。

電池は東芝のCR123Aを装填し、1日平均1分ほど使って、記事を書いている時点で65日を過ぎてもまだ点灯する。ただ、50日目くらいでかなり暗くなってはきた。が、切れずにまだ点灯する。

だいぶ電圧が下がってきたのか、プッシュスイッチを押すたびに点灯が不安定になった。とくに指の押し込みの力が弱いと、なんだか、付き方が蛍光灯の付き始めのようにちかちかする。テールキャップをひねって点灯させた場合は問題なかった。

55日目からスマートフォンのLEDライトより、やや明るい光度になっていた。ということはおそらく200ルーメンくらいにまで落ちたのだろうか。

後に購入したG2X LEの15ルーメンと比べると大して変わらなかったのでおそらくその程度だと思う。まったくいい加減な目である。

SUREFIRE G2X LE (Law Enforcement) レビュー

屋内ならともかく、さすがに野外で200ルーメンでは足元を照らして歩くのですら頼り無い。とは言っても、数年前まで200か300ルーメンそこらのライトで満足していたものなのだが。

今となっては最低でも400ルーメン以上の出力がなければ、確かな安心感を得ることは難しい。

当然ながら充電池ではないわけで、この60日間、電池を出し入れして充電器にセットして充電するあの面倒くさいわずらわしさから完全に解放されている。東芝のcr123aは2本セットで楽天市場で約650円で購入したので、充電のわずらわしさからの開放代として月額325円払ったことになるが、わりかし妥当な金額だと思う。

cr123aは、ひょっとすると筆者の運用スタイルに合っているかもしれない。正直、ここまで電池が持ってくれるとは思わなかった。いや、ヴィーキのLEDバルブの優秀さ、そちらを称えるべきか。

なお、筆者は現在KEEPPOWER 16650 / 2500mAh充電池を基本使用している。わずかな初期投資で年間8000円ほどの電池代が浮く圧倒的なコストパフォーマンス。ますます日常生活からシュアファイヤが手放せない。

SUREFIREの純正SF電池をKEEPPOWER 16650 / 2500mAh充電池代用で電池代がタダ当然に!

SUREFIRE 6PのLED化まとめ

旧型6Pも現行の6Pオリジナルもキセノンバルブとアッセンブリ―が一体化されているので、純正品のバルブ交換が高くつくことが難点だが、このように純正キセノンバルブを抜いて、安い社外品バルブをスポッと入れるだけで誰でもお手軽にカスタム出来るのが6Pオリジナルに代表される『ドロップ・イン・モジュール・システム』の強みだ。興味があればSUREFIRE 6P led化などでググって参考にカスタマイズを。

ただし、SUREFIRE社ではあくまで自社製品のパーツとの互換性のみを保証しており、社外品とのパーツの完全互換を謳ったり、またそれを推奨するものでは決してないので十分ご注意願いたい。社外品を使うことは生涯保証の対象外になるので、自己の責任のもとで行ってほしい。

なお、シュアファイヤ社の国内正規輸入元による生涯保証の概要については以下で詳しく説明を行った。

SUREFIREの生涯保証と保証書について。SUREFIREはどこのショップで買えば安心か?

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