クソゲー童話列伝「マイライフマイラブ」
(初稿 2005 01 18 Tue 20:40:22)

マイライフマイラブ
マイライフマイラブ
B000068HOH | バンプレスト | 1991-08-03「マイライフマイラブ ぼくの夢、わたしの願い」
小学生の夏休みのとき「マイライフマイラブ」ってゲームを延々と 一人で28時間くらいやって昇天しそうだった。本当つまんないゲームだった。1万円近くしたし。あの当時、ファミコンカセットって4900円から6800円くらいが相場だった。

それが1万円だ。

内容はというと「ものすごく酸っぱい人生ゲーム」 しかもレモンを連想させるような甘酸っぱいほうじゃなくて、しめ鯖の生臭い酸っぱさと言った方がかなり適当だろう。

まあ、要は生まれて死ぬまで、その人生をシミュレーションしてしまおうというゲームですが、これが本当、酸っぱい。
酸っぱくて涙が出るくらい。

なんか昔、「あばれはっちゃく」ってドラマで主人公の父親が毎回、「父ちゃん情けなくって涙が出てくらァ!」などと意味なく泣き叫ぶくらい。

このゲームはとにかく職業選択の幅が広い。子供に夢を与えようとしてくれたバンプレストにはすごくおせっかいだなあという気持ちがしないでもなかった。

なんであんなのにはまってたんだろ私。

なんで私はババアが楽しみにしていたNHKの朝の連ドラのチャンネルを奪ってまで楽しい夏休みに人生の縮図を28時間かけてシミュレートしようとしたんだろうか。

友達が言った。
マイライフマイラブは究極の人生シミュレーションだよ。
同じ日々の繰り返し。齢をとると同級生が次々と死んでいく。

このゲームをあの当時やったことが現在の私の人生の結果だとしたら「マイライフマイラブ」とはなんと皮肉なタイトルであろうか。

「少年アシベ」の作者の人がキャラクターデザインをしていたので、かなりファンシーであるが、かえって痛々しく子供にとってはまさに死に至る猛毒であり、カラフルに彩られた毒ドロップキャンディーみたいなもんである。

ちなみに私は少年アシベは好きな漫画だったので、余計にいたたまれない気持ちになった。

しかしまあ、大人になってから言えることだが、もっとどうせなら製作スタッフも解雇覚悟で突っ走ってほしかった。今で言う「萌え」とか当然ないし、音楽は単調だが、なんか四次元っぽくて怖いし。

しかし、一応現実社会のシミュレーションソフトとしては、かなりリアルな出来だった。成人して就職すれば、毎日同じ日の繰り返し。年をとれば同級生が次々死んでいく。

こんな重苦しく、苦いときめきメモリアルは二度とやりたくない。
まあ、この「マイライフマイラブ」であるが、ひょっとするとバンプレストからの何かのメッセージ的なものだったのかもしれない。

「大人になる前にこんなゲームしてないで思いっきり遊んでおけ」という。


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