『Xファイル』でモルダーとスカリーが使ってきた懐中電灯を作品レビューを挟みながら考察!

『Xファイル』でモルダーとスカリーが使う青白い光を放つ懐中電灯はどこのメーカー製品?徹底的に調べて研究してみた!

序章

『序章』より(リンク先はAmazonで、画像は同社の商品画像)

この作品の概要解説、いまさら必要だろうか?(Xファイルの主な概要は以下で(比較的真面目に)詳しく解説しています)

『X-ファイル(The X-Files)』は1993年から2002年まで米国のテレビ局FOXで放映された、超常現象に挑む男女二人の連邦捜査局(FBI)特別捜査官の活躍と苦悩、そして政府の陰謀を描いたミステリアスなドラマだ。

 

さて、Xファイルにおいて、モルダーとスカリーは暗い家屋内や夜間での捜査、捜索に必要であることから、懐中電灯を持って凶悪な人間の被疑者、あるいは人間ではない宇宙人、怪物、怪獣、化け物といったたぐいの数々のUMAをこれまで追いかけてきた。

そして、あのころ視聴者であった僕らもまた、部屋を暗くしてテレビの前でひまわりの種と懐中電灯を握り締めて主人公のモルダーとスカリーに想いを馳せていれば、他に何もいらなかった。いらないなにも。捨てて候。日本放映時のXファイルの主題歌、B’z の歌う『LOVE PHANTOM』である。あの断捨離ソングは今も頭から離れない。

というわけで、今回は『Xファイル』の主役であるモルダーとスカリーの携行するプロップ(小道具)の一つであり、ドラマのアクセントに欠かせないアイテムであるフラッシュライト(懐中電灯)に注目しちゃおうというのが、この記事の要旨だ。

なにしろ、懐中電灯はひまわりの種同様、日本国内で合法的に持てるアイテム(最近ではそうも言えないが)であり、万が一の災害でも防災アイテムとして実用的ではないか。大地震は言うに及ばず、真冬の豪雪で送電線断線、広範囲な大停電が起きる場合もある。僕は万が一の災害に備えて、ひまわりの種とsurefireとハローキティ防災ずきんで完全武装してる。きゅっ。ママーッ!(驚愕)

さて、1993年に放映が始まった『Xファイル』では、シーズンが進むにつれ、モルダーとスカリーが持つライトは小型化と同時に高性能(光量アップ)化していく。

そして、2016年版で彼らが持っていたフラッシュライトは、これまでのものより一回り大きくなっていた。なにより、それまでのキセノンバルブのライトからLEDになったことは大きな進化と言えそうだ。

モルダーがFBIを依願退職し、兵士殺害容疑をかけられての逃走、行方不明を経て帰還し、スカリーの家に引きこもって宇宙人SNSを自ら運営し、宇宙人アフィリエイトで生計を立て、スカリーのひも暮らしや、その後に独居生活して都合13年、定職に就かない間に懐中電灯は揺ぎない進化を遂げていたのだ。ライトの光源の主流はとっくにキセノン(ゼノン)バルブからLEDとなり、より明るく、地球に優しい省電力へと高性能化。……なにが宇宙人アフィだ。この大嘘つきが。

では、本作でモルダーとスカリーが使ってきた懐中電灯について、シーズン登場順に説明していきたい。なお、この記事は当初、総字数30,000文字(2018年11月現在14,671文字)にもおよび、あまりにも長大になってしまったのでページを分割した。長大な文章に付き合える方のみ、次ページからライトの機種ごとに詳しく解説していくのでページを読み進めていただきたい。

なお、この記事では批評および研究上必要であることから、日本国の著作権法上で許された引用の条件に則り、Twenty-First Century Fox, Inc.作品『Xファイル』から典拠元を示した上で複数の画像の引用を行っております。

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