群馬県太田市の臨時職員こと伊藤正裕さんの虚偽発言と太田市産業環境部商業観光課の思惑
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架空のゲーム大会に興じる公務員男性。※画像作成者は”いらすとや”

海外のゲーム大会で日本人ゲーマーが優勝・・・?

さて、今回、”オータムスタンフェスト2016″なる海外の大会にて日本人が優勝したという話題です。

ゲームと言えば、筆者も中学生時代はスト2をプレイしましたが、数カ月で飽きてもっと戦略性の高い恋愛シミュレーションゲームに傾倒しました。ウソです。

それはさておき、”日本人公務員ゲーマーの快挙”として話題になった今回の国際ゲーム大会ですが、翌日には多数のゲームファンから疑問の声が上がり、虚偽であることが発覚。

“優勝”を報じた新聞社がデマ記事を載せたとして謝罪に追い込まれるなど大騒ぎになっています。

なぜこんな信じられないフェイクニュースが起きたのでしょうか。詳しく迫ってみたいと思います。

誰も知らない”オータムスタンフェスト2016″という大会とは何ぞや?その自称”優勝者”の素性

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ゲームに興じる臨時職公務員の男性のイラスト画像(いらすとや)

 

今回、存在しないゲーム大会をでっちあげて自分が優勝者という設定をして、新聞社に虚偽を報じさせたのは群馬県太田市役所の臨時職員こと伊藤正裕さん(23歳)という人物。そして、同氏の虚偽行為で使われてしまったのは「ギルティギア」という格闘ゲーム。このゲーム自体は存在しており、世界中に多くの熱心なファンがいます。伊藤正裕さんもその中の一人だったと思われます。しかし、伊藤正裕さんの言うフランス・パリで開かれたという
“オータムスタンフェスト2016″という大会は存在せず、彼自身参加もしていなかったそうです。

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ゲームをプレイする伊藤さん(典拠元 上毛新聞)

 

伊藤さんは、「優勝者は約300万円の賞金か、次の大会のシード権を選ぶことができる」などという設定を考え「シード権を選んだ」という設定を自分でしていました。シード権というのは次大会へ出場する権利です。

普通、稼ぎの少ない臨時雇いならば、そんなもの選ばずに300万円取りますよね。

ネットメディアの追及に対して伊藤さんの主張が苦しすぎる

伊藤さんに対して早くから虚偽ではないかと疑ってかかっていたネットメディアがありました。「BuzzFeed Japan」というネットメディアはA氏(伊藤さん)に取材を敢行。A氏こと伊藤さんは開口一番「事実です」と答えたとのこと。さらに記者からの数々の疑問に対しては以下のように答えています。

典拠元

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160927-00010002-bfj-game&

また、他人の撮影した写真をあたかも自分が撮影した写真の様に掲載していたそうです。例えば、ドイツで優雅にソーセージとワインを喫食する写真。今回、伊藤さんはフランスのほかにドイツへも行ったという設定をしていたそうです。

普通に考えれば、フランス語もドイツ語も話せて現地で優雅に料理食べられるほど語学力堪能なら、臨時雇いの市職員なんかやるものでしょうか。何かいろいろおかしいと言わざるをえませんよね。

事態が急展開!報じた上毛新聞社は「事実無根だったことが分かりました」と謝罪に追い込まれた

上毛新聞社とはあまり聞いたことのない新聞社ですが、群馬県では誰も知らない者はいないという超一流新聞社です。

当初、上毛新聞でも伊藤さんの”快挙”を誌面やネット上で報じたのですが、翌日には

「記事は伊藤職員の記者会見と配布資料をもとに書きましたが、事実無根だったことが分かりました。読者の皆さまに深くおわび申し上げます」

という主旨の謝罪をして、記事を削除しました。

朝日新聞でも同じように報じましたが、上毛新聞社同様に記事を取り消しています。どちらの新聞社もウラをとらなかったそうです。

伊藤さん、大会開催日の9月20、21の両日は、自宅でゲームをしてた…

伊藤さんはオータム何ちゃら大会開催日の9月20、21の両日はパリどころか、自宅に引きこもってゲームをしていたんだそうです。

そして、自身のフェイスブック上には”大会”の結果報告として「(優勝を)とりました」と書きこみをしていました。

伊藤さん、パスポートなかった…

新たに発覚したのは伊藤さんにパスポートは無かったということ。パスポートが無ければ海外に出国は許されません。しかし、これまで一度も伊藤さんはパスポートを取ったことが無いんだそうです。

典拠元 上毛新聞社
http://www.jomo-news.co.jp/ns/4714750761911795/news.html

伊藤正裕さんが虚偽を行った理由は?

あくまで筆者の推測ですが・・・

伊藤さんの家族が国際的シンジケートに人質に取られ、脅迫などをされて仕方なく虚偽の発言をしたのではないでしょうか。

伊藤さんが世間を陥れようとしたわけではなく、逆に伊藤さんを陥れようとした大掛かりな組織が背後にあるのかもしれません。

かなり胡散臭い話ですが、そのような理由でもなければ、臨職とはいえ公務に携わる人が人を欺こうとするわけがありません。

伊藤正裕さんの”優勝報告”の会見は太田市役所の中で行われた

今回、伊藤正裕さんは虚偽を発表するために自らが勤める公的機関の施設を利用したかたちとなりました。しかし、記事によれば記者会見を企画したのは伊藤さんの上司である産業環境部商業観光課の上級職らであり、伊藤さんは「しぶしぶ」応じたとのことで乗り気ではなかったそうです。しかし、おそらくは伊藤さんは臨職という弱い立場から従うしかなかったものと思われます。

結果として伊藤さんを市のPRに利用しようと画策した太田市産業環境部商業観光の行動は裏目に出る形となりましたが、虚言をした臨時職員のいる街、職員の虚偽を市が公的施設を使って後押しした街としてある意味、有名になったのではないかと思います。

ただ、太田市の一般市民がゲームの世界大会で優勝したとして、市役所で記者会見などさせてもらえるものなのでしょうか?

群馬県太田市の臨時職員こと伊藤正裕さんへの刑事罰や民陪請求は?

同職員が行った虚偽の発言は犯罪になる可能性があると言えます。おそらくは新聞社に対する業務妨害が考えられます。しかし、新聞社側の事実確認の甘さなどの部分が警察からツッコミが入る可能性もあり、刑事事件として警察が動く場合は書類送検、不起訴処分で終わる可能性があります。

また、民事賠償責任についてですが、新聞社側が民事賠償請求を行った場合、認められる可能性もありますが、やはり上記の刑事事件の場合の様に、新聞社側の落ち度を判事が考慮する場ものと見られ、訴えが退けられたり、賠償額は減額される可能性があります。

さらに今回、同職員は自分のフェイスブックページにて他人の著作物(写真)を掲載していましたので、無料素材でもない限りは権利者からの損害賠償なども考えられると思います。

伊藤さん、市から処分はされなかったけど次の任期更新ならず!臨時雇い公務員終了・・・。

一般論では臨時職員か正規職員かの違いはあっても、どちらも公務員として同じ扱いを受けます。

公務員には地方公務員法と国家公務員法があり、この法律に基づいて勤務しなければなりません。公務で知り得た住民などの個人情報は絶対に口外できませんし、もしすれば即座に逮捕されます。

また、公務員は(信用失墜行為の禁止)として第三十三条において「職員は、その職の信用を傷つけ、又は職員の職全体の不名誉となるような行為をしてはならない。」と規定されています。公務か私的かは書かれていません。

伊藤さんはこの規定に反して世間を欺いており、公務員法違反になっており、懲戒処分や解雇される可能性があります。

すでに上毛新聞社の報道では太田市役所産業環境部の板橋信一部長のはなしとして「今回のいきさつを全て人事当局に報告し、 伊藤職員の処分を含めた人事判断を待つ」としています。このため、通常の公務員としての懲戒処分が伊藤さんに下されるものと見られます。

そして新たな上毛新聞の報道によれば、伊藤さんの契約が9月末で切れることから契約を継続しない代わりに処分をしないという方針であると太田市役所幹部の話として伝えています。

また、今回の伊藤職員による不祥事に対して大田市役所には30件余りのクレームが来ています。

典拠元 上毛新聞社
http://www.jomo-news.co.jp/ns/4714750761911795/news.html

上毛新聞社では今回、虚偽を報じてしまった責任を取る形なのか、騒動の経緯を読者に対してきっちり説明責任を果たしている感じがしてとても好印象です。

今回の”偽ゲーム大会優勝報告とデマ記事”騒動まとめ

伊藤さんを個人攻撃する気は毛頭ありませんが、なぜ虚偽の発言を公の場で平気でする人間が臨職とはいえ、市の行政に携われるのでしょうか。不思議ですし、恐ろしくてなりません。伊藤さんというより、採用する側の人を見る目の無さに驚いています。

市職員の臨時職員の採用試験というものがどの程度のものかはわかりませんが、国語や数学、一般常識の筆記試験以外にクレペリン作業資質検査や心理テストが科されているものではないのでしょうか。

世の中には仕事もなく、仕事はあっても週休1日でナス、忌引き、連休、保険もなく月11万円で働いている若者が多くいます。かつて筆者がそうでした。今は自分の実力=収入としてダイレクトにつながっている毎日ですが、奴隷ゴミカスのように働いている若者がたくさんいるこの謎の自爆国「日本」の公務員は臨職とはいえ、その甘さは常に国民から批判されることを肝に銘じて発言や行動は自重すべきだと思います。

群馬県太田市の臨時職員こと伊藤正裕さんの夢は「(正規の)公務員になること」だったそうですが、既に報じられている通り、臨時採用の市職員の任期期間は9月末で切れ、今後、太田市役所では伊藤さんの雇用を継続しないということですから、名前も顔も今回の不祥事で出てしまった以上、公務員どころか、民間への就職も極めて困難であることが予測されます。

なお、伊藤さんが所属する群馬県太田市役所は9月28日になり、マスコミに対して釈明をしていますが、その中で伊藤さんが所属していた太田市役所産業環境部の板橋信一部長が「(伊藤に)騙された。自分に人を見る目が無かった」と発言しています。

典拠元 上毛新聞社

http://www.jomo-news.co.jp/ns/1214749890612721/news.html

人を見る目が無かったのは事実ですが、しかし、本当に伊藤さんに騙されたと言えるのでしょうか。初めの報道では伊藤さんは上司らに言われてしぶしぶ応じたとされています。

伊藤さんをハシゴに登らせたのは誰なんでしょうか。

市側に市PRとして伊藤職員を利用しようとした思惑は無かったのか、本当に上司は騙された被害者と言えるのか疑問です。この点で言えば、伊藤さんだけでなく、太田市役所もまた世間の信用を失ってしまったと言えるでしょう。

今後、こういったウソをつく人間が臨職とはいえ、公官に採用されるような不明瞭な公務員採用などは絶対に行っていただきたくないと思います。


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